【アスリートレポート】戸取大樹選手
世界スピード選手権
イタリア開催というのはスケート界において少し特別です。もともとスケートが盛んな国で、ワールドチャンピオン、世界記録保持者を何人も輩出しています。観客も、レースをよく知っているので会場の盛り上がりは半端ではなく、地元選手が活躍を見せたときの歓声には圧倒されます。
会場となったASCOLLI地方は、ビーチ沿いの保養地で、穏やかなアドリア海にさんさんと降り注ぐ太陽、カラリとした気候で、とても過ごしやすいところです。ただ、寒暖の差は激しく、日中40度近くなったかと思うと夜はジャケットが必要なほど寒くなりました。
世界選手権は3つの競技があり、前半3日間がトラック競技、中日を挟んで3日間のロード競技、最終日にマラソンが行われます。強豪国の中には「ロードだけ」「短距離だけ」など分けたりもしていますが、多くの選手はそれぞれ数種目ずつ出ることになります。
今回の日本チームはシニア男子2、ジュニア男子3、ジュニア女子1、と少なめでした。一種目2名まで参加可能なため、シニア枠の僕はリレーを除く全ての競技・種目に出場しました。
【トラック競技】(1周200mのバンクトラック)
500m
1000m
10000mポイント・エルミネーションレース
15000mエルミネーションレース
3000mリレー(3人)
【ロード競技】(1周400mのアスファルト路面のコース)
500m
10000mポイントレース
20000mエルミネーションレース
5000mリレー(3人)
【マラソン競技】(市街地道路)
【結果】
■トラック
300m
45 JPN Hiroki Totori 27.724
500m
40 TOTORI HIROKI JPN 45,503
1000m
45 TOTORI HIROKI JPN 1:30,913
10000mポイント・エルミネーションレース
37 Totori Hiroki
15000mエルミネーションレース(予選突破)
34 JPN Hiroki Totori
■ロード
200mタイムトライアル
46 JPN Hiroki Totori 18.700
500m
41 TOTORI HIROKI JPN 44,975
10000mポイントレース
44 JPN Hiroki Totori
20000mエルミネーションレース
43 TOTORI HIROKI JPN
■マラソン
60位 戸取 大樹
レースは例年通りかなりの高速レースとなり、トラック(200m)で17秒ラップ、ロード(400m)で30秒ラップ前後でした。完走すれば日本記録というレースばかりでしたが、なかなか良い結果には結びつけられませんでした。
ロード最終種目の10000mポイントレースは、土砂降りの雨の中での開催となりましたが、スピードはほとんど変わらず、改めて世界の選手の強さを見た気がします。
まだ勝ち負けのレベルに到達できていないのが現状です。しかし昨年に比べて、よりレースに参加している手応えは実感しました。来年の世界選手権(ベルギー)に向けて再度立て直していきます。
TOKYO DOME ROLLER×SKATE ARENA所属 戸取大樹