【アスリートレポート】戸取大樹選手
第9回全日本インラインロードレース選手権大会 レポート
日程 | 2011年6月4、5日 |
---|---|
会場 | 埼玉県熊谷市 熊谷スポーツ文化公園 |
この大会は、年間に3つある全日本選手権のうちの一つで、ロード競技(アスファルト路面の400m周回路を使った競技)の日本一を決める大会です。今大会に向け、5月23日〜30日まで韓国・安養市で合宿を張って調整しました。
梅雨時期ながら好天に恵まれ、2日間とも穏やかでした。4日朝7時に出発し10時に会場到着。実は朝非常に体が重く、途中で仮眠したりしながらようやく辿り着いた形でした。
今回もパワージェルを全レース前に飲み、パワーバーで細かく満腹感の調整をしました。ハンガーノックには非常に気を使うので、とても助かりました。
1日目
■200mタイムトライアル
1人ずつ、光電管計測で行われます。
加速が今ひとつながら、後半足が伸びたようで、19秒235が出て2位。昨年が19秒8だったので、記録的にはだいぶ良くなりました。直前の韓国練習の成果が出たようです。
優勝は須賀啓太選手(GSB)、2位戸取、3位に喜多秀明選手(ブリザード)
■10000mポイントレース
毎周回、ゴールラインを1位通過した選手に2pt、2位通過した選手は1ptが加算され、獲得ポイントの多い選手が勝ちとなります。
参加メンバー的に、ほぼ5人にしぼられることはわかっており、あとはどうポイントを取るか、が鍵でした。序盤は様子を見つつ、前半ポイントを取りにいくも須賀選手とかち合い、思うように取れなかったのが悔やまれます。
中盤、小松貴志選手(豊中ランナーズ)が少し落ちてきたのを見て、喜多選手・須賀選手と僕の3人に絞るため先頭でペースアップしましたが、結果的にこれが裏目にでました。結局、小松選手の粘りの走りで4人のままに。その直後の喜多選手のアタックに小松選手が付いていき、須賀選手と僕は対応しきれないまま4着でゴール。
1位喜多、2位小松、3位須賀、4位戸取(完走4名)
2日目
■500m
予選の組は、戸取、喜多(秀)、小川(Estadio)、白井(Estadio)、須賀達則(GSB)。上位3名が進出。危なげなく、スタートから出て、途中喜多選手が先頭になり、そのままゴール。
決勝は、須賀(啓)、喜多(秀)、小松、戸取、喜多(健)、小川の順で6名。
最インの須賀選手と最アウトの小川選手がスタートよく飛び出し、僕と喜多(秀)選手は一歩出遅れ5、6番手。200m程でようやく落ち着き、第3コーナーからの直線で喜多(秀)選手と一緒に一気に前へ。しかし須賀選手らには届かず3番手争いに。ゴール前で喜多(秀)選手が力を抜いたのを見て加速し、タイヤの差で3位に滑り込みました。
1位須賀、2位小川、3位戸取
■20000mエルミネーション
最も好きな種目で、ぜひとも勝ちたいところ。
序盤から喜多選手のアタック攻勢の展開。喜多選手のアタックには必ず小松選手が付いていて、10000mの時と同じ展開(2人で逃げる)を狙っているようでした。2人で逃げられる展開にはしたくなかったので、小松選手が逃げられないようにしていきましたが、細かいペースアップで僕自身も消耗し、終盤の喜多選手の逃げを許すことになりました。須賀選手と二人で喜多選手を追うも追いきれず、ラストの2位争いに。お互いの感触はわかっていて「どちらが勝っても」という状況でしたが、須賀選手のスパートに粘ってつききり、刺し返しました。
1位喜多、2位戸取、3位須賀
■総合
1位須賀(38pt)、2位喜多(37pt)、3位戸取(33pt)
前年と比べて、レースらしいレースができるようになったこと、苦手意識の強かった短距離が思う以上に伸びて着に入れたことは満足しています。しかし、10000mポイントでインターバル力が足りなかったこと、20000mで喜多選手の独走を許したことは大きな反省材料です。
ある程度のスピードを手に入れることはできたので、8月の世界選手権に向けてこれから2ヶ月間で長距離のレースに対応する体力をつけていきたいと思います。
戸取大樹