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【アスリートレポート】篠崎友選手
日本ロングディスタンストライアスロン選手権

競技種目 トライアスロン
レース名 日本ロングディスタンストライアスロン選手権
日付 2012月9月2日
場所 新潟県佐渡市
結果 16位

 うつくしまトライアスロンから1週間、体の調子も確認できていたのでレースへの不安は全くありませんでした。
 今回は山本良介選手や西内洋行選手が出場するとあって、スイムから先行する選手が多い事が予想された。自分としてはベストを尽くす事だけだったので何の不安も無く出場出来たのだと思う。

スイム 36分41秒 12位

 2kmのコースを1周回なのですが少しうねりがあったのと、少し距離が間違っていたらしく全体的に時間のかかるコースとなっていた。スタートは腰ほどの水位なのでドルフィンスルーが出来る50mほどは横一線のまま、泳ぎ始めからは縦に伸びる形へと変わった。
 菅沼選手の後ろで泳ぐ状態で進みました。第一ブイを回り直線に入ると左から戸原選手が上がっていき、少しだけ付く事が出来ましたが少しずつ離されそこからは単独泳で第二ブイを回りました。最後の直線はなかなか進みが悪く泳ぎづらく、途中女子トップの中島選手にも抜かれましたが自分のペースで進みました。

バイク   2時間45分18秒 1位
スプリット 3時間21分59秒 1位

 バイクは佐渡の南側(小佐渡)を回る105km、順位は分かりませんでしたが先頭から4分と教えてもらい、予想通りのスイムアップとなりました。バイクは前半向かい風になる事がわかっていたのでスタートしてから30km地点あたりまではスピードをセーブして例年とは比べないようにじっくり進みました。自分の走り方に自信を持って後半に伸びるバイクの乗り方へと変える事で疲労感も無く長距離を走る事が出来ました。またその走り方でも速度は落とす事は無く走る事が出来ています。
 バイクの10km地点あたりで4人程パスして益田選手まで追いつく事が出来ました。
益田選手のバイク走力も知っているのでお互いに10m程しっかり離しながらも無理にペースを上げすぎずに進みました。向かい風のエリアを抜け、横風区間は強度をそのままに速度が自然に上がり40〜43km/h。40km地点あたりで5人程の集団をパスして、50km地点からは単独2位になりました。前は3分先にいる山本良介選手のみ、そこからは追い風になり平坦は45〜47km/hくらいで進む事が出来ました。73km地点の小木の坂で差は1分30秒。ここで追いつく事を確信し焦らずじっくり差を詰めていきました。80km地点で山本選手が先の上りに見え、更に力が湧いてきました。90km地点で山本選手に追いつきパスをしましたが、そこからは余裕なくラスト10km地点の平坦向かい風区間はいつも通り辛い10kmとなりました。
 しかし12位のスイムアップから順調にトップでバイクフィニッシュが出来た事はバイクでの大きな自信となりました。

ラン  2時間25分03秒 16位

 トランジッションから暑さを強く感じ、皮膚表面というよりは体の中から熱いというような暑さを感じていました。トランジッションのエイドでしっかりと給水はしたのですが、体にもっと水をかけ、スポンジをもらっていくべきでした。
 ランの走り始めから脚は軽かったのですが呼吸が収まらずペースは上がりませんでした。3km地点の次のエイドステーションまでが長く長く感じました。エイドステーションでは水をかけ、しっかりと対策を取ってエイドステーションを出ました。数百メートルですぐに熱くなり、目眩と力が入らなくなる感覚がありまだトランジッションをでて4kmも走っていないのに走る事が出来なくなってしまいました。歩いていても吐き気と目眩が止りませんでした。歩いて少しずつ回復を待ったのですが一向に回復せず、まっすぐ歩けない状態になってしまったので反対車線の日陰で休む事にしました。リタイアも考えましたが宮古島でのリタイアではたくさんの方にご迷惑とご心配をおかけしたので、出来る限り回復するのを待ったとしても完走をしようと思いました。日陰で休みながら手の痺れ、体温が高いのに寒気を感じ、熱中症であると自分で判断しました。
 200m先にエイドステーションがあると沿道の方に教えてもらったのですが200mも進む事は出来ず、体を冷やす事に専念しました。バイクで差をつけた選手に次々に抜かれていきましたがどうする事も出来ず回復を待ちました。そこから歩いてエイドステーションまで行き、リタイアを進められましたが断り、また休憩させてもらいました。5km地点のエイドステーションでしたが、休憩している間に先頭の山本選手が帰ってきたので自分が30分近く休んでいた事がわかりました。もし何事も無ければこのあたりで戻ってきていたんだと悔しく思いながら折り返しに向けてゆっくり進みました。その時点で最下位、しかも大きな差が付いていたので完走する以外の目標はありませんでした。折り返しまで来ると体もだいぶ回復し、脚の疲労も感じる事無く復路は問題なく走る事が出来ました。

 初めて佐渡の日本選手権でレース途中トップまで行く事が出来ました。バイクのタイムも自信を持てるものでした。しかし優勝するにはもっと余裕をもった展開へともっていけるようスイム、バイク、ランともにスピードを維持したまま強度を下げていけるようにトレーニングをしていく必要を感じました。暑さに弱いというのは変わらないかもしれませんがペースを落としてもまだ他の選手をパフォーマンスが上回っているようにしようと思います。

篠崎 友

使用提供品
ホイール:XENTIS MARK1 TT
ウェア:SUNNY FISHオリジナル
ウェットスーツ:メイストームオリジナル
シューズ:アシックス ターサージャパン
サングラス:BBB セレクト
バイクシューズ:DMT ラディアル
サプリメント:パワージェル バナナフレーバー


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