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レポート

【アスリートレポート】篠崎友選手
IRONMAN Japan 2015

レース名 アイアンマン・ジャパン北海道2015
開催日時 2015年8月23日(日) 06:00スタート
開催地 北海道洞爺湖周辺・羊蹄山麓(洞爺湖町、壮瞥町、豊浦町、真狩村、留寿都村、喜茂別町、京極町、倶知安町、ニセコ町、蘭越町)
スタート/フィニッシュ/選手登録 洞爺湖温泉周辺
競技内容 スイム3.8km ・ バイク 180.2km ・ ラン 42.2km の総距離約 226.2km
レースリザルト

Name Country Division Rank Gender Rank Overall Rank Swim Bike Run Finish
Sundberg, Swen DEU 1 1 1 00:54:53 05:09:58 03:10:06 09:22:56
Evoe, Patrick USA 2 2 2 00:59:45 05:14:27 03:08:29 09:28:14
Cochrane, Simon NZL 3 3 3 00:51:55 05:25:24 03:09:08 09:31:56
篠崎 友 JPN 4 4 4 00:57:27 05:13:57 03:32:59 09:49:56
益田大貴 JPN 5 6 6 00:59:41 05:47:34 03:13:44 10:06:41

レース前はいつもゆっくりと過ごしています。今年は家族でレース会場に入った事もあり普段のレース以上にリラックス。ロングのレースはライバルを意識する事をしても結局は自分のベストを出せる事が大切なので意識するもしないも自分のタイムの為。競う事でタイムが出る事もあるしその逆もあります。

自分は今まで疲労を抱えたままレースを迎える事が多かったようです。自覚はしていないのですが去年のIRONMANでレース週に熱を出し一週間完全休養布団生活で成績が伸びました。今までの調整はなんだったのかと思うほどレースでは何故走れるのか不思議な体験でした。一年間調整法の見直しをし、狙うレースと経験、練習レースで調整を変え取り組んできました。

今回のIRONMAN JAPAN優勝を目指し取り組んできました。
作戦はバイクの100km地点で先頭になり長い上り2つで2位に差をつけ、T2で5分差をつけランへ、ランで3時間10分で走り優勝。

レースはやってみないとわからないし、何が起きるかわからない。体調は確実に去年よりは良かったです。

レース当日は晴れ、朝日の中準備を進めスイム会場に移動し亜希子とモンスターのメンバーと共にスタートの時を待つ。うっすら緊張感の漂うレース前の会場で、穏やかな気持ちで。

モンスタートライアスロンクラブ
今回20名以上で出場
初IRONMAN9名
自分の競技を支えてくれている心強いサポートチーム
IRONMANにこんなにも人数が出場出来るようになるとは思いませんでした。

プロはウェットスーツ不可
1周と3分の2周
いよいよ名前をコールされレースが始まります。

SWIM

スイムはいつも練習の感覚とタイムが一致しない。練習してきてもダメだったり、してなくても良かったり。結局うまく調整が出来ていないのか練習での泳ぎが出来ていないのか。バイクの様に途中のペースを測れるわけではないので調子が良い時ほど後半の落ちが激しいのかもしれません。

淡水で透明度の高い洞爺湖。飲んでも美味しい洞爺湖。スイムはプロだけウェットスーツ無しになったので普段のプールの様な感覚で泳ぐ事が出来ました。

日頃どこのスクールにも通っていないので亜希子と二人きりの篠崎水泳教室になってますが、市民プールでズバズバ抜きつ抜かれつ泳いでいるのでオープンウォーターも大丈夫です。

スタート後5、6人集団になっていたのですがすぐにバラけて二人に。自分が前を泳ぎ進んで行くと横から前に行く様子。無理せず後ろに付いていたのですが徐々にペースが落ちかなりリラックスペースになっていました。スイム1000m地点付近で後ろから女子トップ選手。敬子ちゃん自分の前の選手は付こうとするも付けず離れていき。また二人に。

後ろから女子2位の選手が来て、任せているとまた離れてしまいそうなので自分が間に入る形で追いかけて泳ぐ様にしました。しばらく泳ぐと後ろの選手がいなくなり、そこから1周回2,000mくらいずっとそのままスイムアップ。

前を確認せずに泳げる透明度は快適でした。波も無く、周回遅れの選手をパスするのも安全にすり抜ける事が出来ました。途中給水も出来て綺麗な湖のレースは好きです。

スイムアップをしてトランジッションエリア。
トラブルも無くバイクの所までいき順位とタイムを亜希子に教えてもらう。
「トップと6分差6位!!」

森田さん:「スイム速いやん」
自分:「スイムスーツが良かったんです!!」
そんなやりとりをしながらバイクへ

ちなみに今回使用したスイムスーツはアクアスフィアの緑色のやつ、自分の太い脚でも大丈夫でした。

バイク乗車ラインまでに前の女子選手1人をパスして洞爺湖湖畔25kmへ。


BIKE

今回はメーターを神奈川の家に忘れるというミスをしてしまったのでスピードもケイデンスも心拍もパワーも見ず。己の感覚と何キロ地点の看板でペースを作りました。意外と考える事が減って距離で補給を取る、あとは後半まではペースを上げないだけ。湖畔で女子トップを爆走する敬子ちゃんに声をかけながら抜いて、前にいるであろう5人の海外選手を追いました。

湖畔後半で選手を1人パスし、少しの間付いてきていましたがどうにか離し、前にはあと4人。3kmの7〜10%の長い上りに差し掛かりました。

上り中盤で遥か遠くに2人の選手を発見!!

前に選手が見えるという事は追いつけるという事。ワクワクする気持ちを抑えながら少しずつ差を詰めていきました。

上り頂上付近で二人を一気にパスして後ろに付かれないように。

しかし一人付いてきた。誰かはわからないけど大きな選手。

頂上では沢山の応援の方に前との差を教えてもらい、ヤオの声が最後に「前と2分30秒」と。

前はあと2人!!

長い上りをのぼり切るとしばらく平坦区間、後ろの外人さんは抜くつもりはなくペースメーカーにするつもりらしい。初めて通る下見もしていない区間だったので不安もありましたが難しいコーナーも無く下り基調の中T2の前を通過。昨年と同じコースに入ってからはなんとなく先がわかるので安心した。

コース下見ではコーナーの形を見て走るスピードの想像をしたり、上りのくるタイミングを覚えて補給やペースを考えたりしています。全てのコーナー、上りを覚えられるわけではありませんが感覚としてイメージが付いている事、その景色が入っていると気持ち的にも準備が出来て不安がなくなります。

バイクコース50km付近、留寿都に向かう小さな上りで前に赤いウェアの選手を発見!!
やっと2分30秒を詰められた。後ろに付いている選手はそのままに前の選手との差を詰めて次の上りで一気に抜く。

結構スピード差があったのでそのまま付かれる事なく抜く事が出来ました。
あと1人!!

後ろの選手はそのままに付いたままでしたがそこからはマーシャルがすぐ後ろにいてくれたのでキッチリ12m車間を取って付いている形になっていました。

前にオートバイ、自分、大きな外人選手、オフィシャルバイク、大西さんメカバイクの順で留寿都の町に向かいました。

留寿都までの残り3kmは見た目フラットに見える緩やかな上り。やや向かい風の中、畑の中の一本道を黙々と進む。

2年前合宿で同じところを走った時は強い向かい風の中を留寿都のLAWSONまで全力走していたので勝手に辛い区間のイメージが残っていました。今日見えるのは近づいたり離れたりするオートバイのみ。留寿都の町で住宅地の小さな上りを登ってまた畑道にもう少し行けば亜希子と訓史が上りで応援してるはず。

アップダウンからの鋭角左コーナーでダラダラと長い上り。青いジャージの亜希子を発見。
自分: 「先頭と何分?」
亜希子: 「えっ、トップトップ!!」
自分: 「ええぇ!!」

ちゃんと数えてたはずなのに...

赤いウェアの選手を抜いた時にトップに立っていたらしい。という事は前のオートバイは先導オートバイなのかぁ。実際レースをしているとそんな事がよくある。オートバイが2位、3位にも付く事があるので今の自分の位置、順位は周りの人の情報だけ。PCの前の人の方が詳しい。

という事で追う立場から一転追われる立場に。

しかしこのコースは後半勝負。留寿都を上り切ったあと京極までの下り区間、その後の花園までの平坦基調の区間でしっかり補給をしておく。あまり踏み過ぎないように。

留寿都から下り初めて数キロ行くと一部去年からのコース変更で左折して対面折り返しをしてもとの場所に戻ってくる区間が追加された。

おおよそ片道2kmくらい、もともとここで先頭から2分くらいの差にしておきたいと思っていたのでかなり思ったより早く先頭に立ってしまった。

すぐ後ろの選手の後に500m差ぐらいで赤いウェアの抜いた選手、その後にオレンジウェアのエボー選手。

エボー選手は抜いていないので自分より後ろからスイムアップして同じくらいのペースで追いかけてきている。エボー選手はIMコーダレーンで先にスイムアップされじわじわ離されていった。今回もゼッケン1番と優勝候補。同じ差、もしくは上りで差を広げでT2にしておきたい。

そこからはだいぶ差があり、すれ違う事は無かったので10分以上は差が開いているようでした。

長い下り、しかも正面からの向かい風であまりスピードは出ず、小さくなりながら下る。下りは国内では重い方なので速いのですが、海外選手のトラックの様なカラダはもっとスピードが出るらしくいつも下りで差を付けられます。

しかし後ろの選手は前に来る雰囲気さえなく、ずっと後ろをキープしていました。

京極からは勢いでは上り切れないような長い平坦からのアップダウンがいくつ出てきます。向かい風でさらにスピードが削られている様でした。メーターがあったら遅いスピードを見て無理してしまっていたかもしれませんが、現状トップという事と、この後の上りをしっかり意識してペースを作りました。平坦区間最後は河川敷。U字溝の鉄の蓋が河川敷3箇所横切っているのと、その前後のタイルが下見の時から危険と思っていたので、3箇所全て前後輪ジャンプをして回避。

砂の土手上りが一番テクニカルで先導バイクは河川敷で立ち往生、横をすり抜け砂を上りました。鋭角に曲がり土手の上の砂道はDHポジションで一気に。なんだかボートで波を超えるような感覚で走りました。車道に戻るとすぐに花園。いよいよ上りが始まります。

いよいよ長い峠道15km
五色温泉に向かうほぼ休憩無しの上り坂
去年からの大きな変更点はコース上にこの上りが入った事です。

上り始めても後ろの外人選手は普通に付いてくる様子。
少し斜度がつくあたりで少しペースを上げるも、自分よりも余裕があるらしくシッティングを崩さずに上っていました。

上り坂で先頭に立ちマイペースに自然と差を付けられると考えていたのでここで計算違い。手前の平坦区間で予想以上に向かい風が強く疲労してしまったのか、上り坂でカラダが重く感じました。

五色温泉手前2kmくらいで後ろずっと後ろにいた大きな外人に横に並ばれ、
「アーユーファースト オア セカンド」と尋ねられ。
「ファースト、リーダー」と答え。
前に行かせてしまいました。

この人も順位わからず走ってたんだなぁと思いながら。

じわりじわりと差を付けられ、五色温泉頂上。
まさかの山の上で応援しているサニーの時の会員さん、祥絵さんに応援してもらい、エイドステーションへ。

道の右に補給食、左にドリンクという配置。
先頭の選手はもう姿はありませんでしたが、長い下り坂を利用してしっかり補給をすると決めていたのでジェルを2種類手に取り、ぐるっと左側のドリンクまで周り水をもらい。
いざ下りへ。

始めのトンネルはまだ下りが緩いのでジェル2つをDHポジションのままギュッと流し込み水で飲み込む。
ゴミは捨てられないので太腿後ろに挟む。

トンネルを抜けると絶景絶叫の下り。

道は綺麗な2車線道路なのであとはスピードとコーナーを見誤らなければ大丈夫。コーナー出口を見つめながら大きなコーナーをDHポジションのまま下りました。先の見えないコーナーでしたがここも下見のおかげでドキドキしながらもDHポジションで。一回転してしまうんじゃないかと思うような長い左ターン。下りでも脚を止めずにアウタートップでクルクル回す。タイヤを信じて自転車を倒し、最少のブレーキで。

途中T字路を2回曲がり昆布温泉の短くも急な上り。

鎌田と前原さんのonチームに応援してもらう。
鎌田:「先頭と2分半、いけるいける!!」
自分:「離された2分半だから無理だぁ」

冷えた脚に急な上り坂は厳しい、ダンシングで脚を暖めながら。
ランニングでしっかりonシューズの力が発揮されるように脚ほぐす。

下りは少し落ち着き細い道を昆布駅に向かい下っていく。途中2回ほどきつい上りがあるも後ろも前も見えず完全に1人きり。

道が合ってるのか不安になりながらも昆布駅近くのT字路まで下ってきた。去年はここで先頭を走りながらオーバースピードで落車。今年は気をつけながら安全にコーナーリング。

ここからのんびり長い20km。去年一昨年もあった上りが始まる。

道を間違えたんじゃないかというほどのどかな北海道を見ながらマイペースで上っていく。
追い風に助けられながらカラダを起してリラックスなヒルクライム。
決して踏み込まないペダリングで淡々と上っていく。
水の音、虫、新幹線の工事、牛、柵、牛。
エイドステーションでしっかり水をもらい。また牛。

広大な北海道でのレースを満喫するコース。

上りきるとあとはT2までほぼ下り、一箇所最後に上り坂がありますが27Tはここでも大活躍でクルクル回しながら頂上まで上り、下り切るとT2。

亜希子と訓史から先頭から6分半と....
ラスト70kmでそんなに離されたのかぁ〜と思いながら
T2
脚が軽い。
ダンシングを多用したおかげかな。

ウィットさんに「篠崎選手はランも力強く走れる選手です!!」とアナウンスされ、初めて言われたwと思いながらもランスタートをしました。

少し気温が上がり、今回自分のレース中では一番暑かった区間だったと思います。
T2の出口
T2に入ってくる選手
オレンジウェア!!
ゼッケン1番エボー選手きたー!!


RUN

ランスタートとともに後ろから迫るエボー選手。差はトランジッション分なので3分弱。

脚は軽く、テンポ良く走れるものの、すぐに今回初めてランコースに設定されたオフロードのきつい上りに突入、後ろからいつ来るかと思いつつもマイペースに歩幅を小さくしながら駆け上がる。下見をしていない区間でしたが話に聞いていたとおりの激しい上り。前にも後ろにも誰も見えず上る砂利道。こんなにゆっくり上っていて大丈夫かなぁってくらいゆっくりと。

上り終えるとジャガイモ畑の真ん中の農道。遠くまで見えるがやはり前にも後ろにも見えずオンロードに。

ラン7km地点、後ろに小さくオレンジウェア。
きてしまった。

少しずつ近づいてくる、見通しの良い畑、おそらくエボー選手は前を見つけて「よしっ!!」って思ったんだろうなぁ。

8km少しぐらいでエボー選手に追いつかれる。エボー選手も付いてこられる事を嫌い、スピードを上げて一気に諦めさせるつもり、自分は少しでも付いていき42kmが少しでも短く感じられるようにしたい。

どうにかエボー選手と一緒に走る。エボー選手も一気に離せなかったのでペースをもとに戻し走っている。

10km地点。
右側の歩道に入り3kmの長い長い下り。バイクでは2人の選手に追いついたところでランでは後ろから来た選手に置いていかれそうになっている。

警察官が「右の歩道お願いしまーす」と何度も何度も言うも。
エボー選手にわかるはずもなく左側の車道を勢い良く下っていく。
自分: 「ヘイッ!!」
呼び止め手で教えて
エボー選手: 「センキュー」って
そのままグングン下って行ってしまった。

3位に後退。

長い下り、どうやって下ればダメージが無いのか考えながら下る。下っている間はわからなくても平地になってからのダメージが怖い。

13km地点。
下り切ると体が暑くなってしまい、エイドステーションでしっかり水を取りスポンジで頭を冷やしました。

初めて洞爺湖を右手に見ながら1kmちょっと走り、折り返して今度はずっと左手に見ながら半周、フィニッシュ会場に向かい30km地点、そこでさらに折り返し残り6km戻り、また6km進みフィニッシュ会場となる。

初めの折り返しに向かい走って行くと、先頭の選手、続いてエボー選手二人の差は300mくらいだろうか。

しばらく行くと折り返し。何も無い駐車場で折り返す。

ここからは後ろとの差。
どれくらいあるのかと見ているとあっという間に赤いウェアの選手が来ました。
バイクの留寿都手前で追い越した選手。

かなり軽快に近づいてくる。どこまで逃げられるか。15km付近エイドステーションで給水とカラダの冷却。

エイドステーションを過ぎたあたりで赤いウェアの選手に抜かれる。

4位後退。

スピード差に付いていく事も出来ませんでした。

赤い選手は振り向いて付いてきていない事を確認し、そのまま湖畔のコーナーに消えて行きました。

振り向いたって事はその選手も辛かったのだろう。
折り返しでその後は選手を見なかったので5位の選手とは10分以上の差を確認。
そこからはエイドステーションの間隔が広く、まだかまだかと思いながらランを進めました。

ラン21km地点。

少しドリンクが足りなかったようで少しずつペースダウン。
ランの中で一番きつい区間でした。

湖を見るとフィニッシュ会場のホテルが見える為あそこまで10km、まずは10kmと会場を目指します。少し気温があがりたまに日なたがあると一気に体力を奪うようでした。

エイドステーション毎に冷やします。
今回はそんなに暑くは無いので冷やすのは頭と首のみ。

フィニッシュ会場に近づくにつれて応援も増え、力が湧いてきます。
あまり無理にペースをあげるとまだあと10kmあるので丁寧に。

28km地点で亜希子にうしろとのタイム差を計ってもらうように頼み。折り返しのフィニッシュ会場へ。

たくさんの応援とあと12kmで終わりという事でペースが上がる。
脚はまだ生きている。
前3人との差は開いているが、後ろの選手も来ない。
後ろ4kmは来ていない。亜希子の前を通過32km地点。あと10km

現在4位。

涼しいランコースを淡々と進み前3人とすれ違い、順位は変動していない。

女子トップの選手を見て、その直後にジェニーがかなりハイペースで追走している。
今年もジェニーが勝つなぁと考えながら最後の折り返し。
まだかまだかと折り返しまでを走り、あとは6kmフィニッシュまで行くだけ。

後ろとの差は十分にある。
前との差もある。
あとは自分の中でどうレースをしたいかだけ
潰れる事も無いだろう。
でも一番は早くフィニッシュして座りたい!!
3km進めば、応援がいる。
4km進めば、亜希子と訓史がいる。
そうすればフィニッシュはあと少し。

最後のエイドステーションでレッドブルを缶でもらい飲む。
もう翼も生えないが低空飛行でラスト1km
最後まで出し切るつもりで、走り残り1kmで終わったよう

最後の1kmがとても辛かった。

フィニッシュエリアの最後の直線はゆっくりと両側の人にタッチをしながら進み。フィニッシュ。

去年5位
今年4位
一つ順位を上げた。

喜んでもいいのかもしれないが
今回の目標は優勝だった。

去年の5位での喜びは無く、あるのは終わった事での安心と小さな悔しさでした。
レース中はどうしようもなく抜かれていき
レースが終わるとまだ出来たのではないかと思う。

フィニッシュ後白戸さんと話をして、ウィットさんのインタビューを受ける。アタマが回らない。
「まだまだこの後選手がたくさん走っています、応援よろしくお願いします!!」
インタビューか終わり、やっと座れる。レースが終わった。

長い226kmだった。

タイムを見ても昨年の優勝タイムから今年の優勝タイムは30分以上遅くなっている。自分もほぼ30分落ち。

達成感と安堵感、あと悔しさ。

IRONMANはレース中もレース後も沢山の経験をくれる、また一つそのレースで強くなる。
休む事は必要だが、レースを終えた瞬間に悔しさとレースでの経験からすぐにトレーニングを再開したい気持ちになる。

自分より速い選手を見て、あのトレーニングをすれば、ああなるはずと想像し、強くなる自分を想像する。

次は勝つ側になる為に。

IRONMAN JAPAN
広大な北海道を満喫するコース
スタッフのサポート
応援のパワー
選手の熱気
自分への挑戦

大会側も選手側も長い準備期間を使ってこの特別な1日を作り上げています。
どちらの情熱が欠けても成り立たない。
特別だからこそ心を動かすのだと思います。
大人が真剣になり限界まで出し尽くす。
だからこそ感動がある。

これからもIRONMANであろうと思います。

たくさんの応援、チームのサポート。
そして今回全力のサポートと愛情で送り出してくれている亜希子、諒、訓史。
ありがとう

最後に宣伝
自分が競技をする為に年間¥12,000(一ヶ月にすると¥1,000)からの年会費という形で個人スポンサーとなってくれているチーム《Monster Triathlon Club》(モンスタートライアスロンクラブ)。自分篠崎友を実際に形として支援してくれている後援会チームです。他のチームにすでに入られている方もチームには参加しないけど支援のみしたいという方もよろしくお願いします。

自分はプロとしてチームの顔となり支援を受けハワイに出る。
Monsterというチームはハワイにプロ選手を送り出せるチームだ!!
ハワイに出るプロの個人スポンサーになりませんか?
というチームです。
どうぞMonsterもよろしくお願いします。

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