【アスリートレポート】片山梨絵選手
全日本自転車競技選手権大会 ロード・レース
レース名 | 全日本自転車競技選手権大会 ロード・レース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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場所 | 岩手県 八幡平市 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
日時 | 2012年4月29日 8:05〜 8周回(126.4km) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
結果 |
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今年で4度目の出場になる全日本選手権。いつも表彰台にいながらも優勝できずにいたので「今年こそは・・・」という思いで岩手へ向かった。4月の東北という事で寒さを心配していたけどレース当日は快晴で暖かく、青い空に雪化粧した岩手山がとても美しく映えていた。去年に引き続き今年もTeamYUKIYAのみなさんと行動を共にすることが出来た。
仕事は鋭く雰囲気は柔らかいプロフェッショナルなメンバーに囲まれて、リラックスしてレースだけに集中できる環境を与えてもらった。今シーズン10レース目にして初の国内レース。海外なら自分でチェックするバイクだが、今回は仲西メカが完璧に仕上げてくれたのでその間ゆっくり休養することが出来るし、機材に対する心配はゼロだ。気持ちと環境は完璧なんだけど、ただ一つ、脚だけがどうも重たい。穴田マッサーの施術で日々上向きになっていったので、レース前半に我慢すればきっと後半は回りだすさ、と信じてスタートを迎えた。
去年は前半かなりゆっくりペースで後半の数周勝負だったのだけど、今年は最初から展開があった。スタートして間もなくサイクルベースあさひの選手を含む2名が逃げる。しばらくして同じくサイクルベースあさひで2連覇中の萩原選手とチームフォルツァ!の與那嶺選手2名の逃げ。優勝候補の逃げはなるべく早い段階で吸収しておきたい。
みんなで協力するよう呼び掛けてスムーズに先頭交代して、集団の利を活かして追っていった。射程圏内まで詰めてそのまま半周やりすごし、最後3km強の登りに入る前に追いついた。それから何周かして登りの後半で萩原選手のアタック、そこで集団が萩原選手、與那嶺選手、金子選手、上野選手、私の5人に絞られた。平等に先頭交代しながら周回を重ねていく。登りでは與那嶺選手が自然と前に出てしまう状況で、ノーマークの選手だったけど大きく存在感をアピールしていた。登りでは金子選手もよく脚が回っているようで、ポーカーフェイスしながらも付いていくので必死の状態だった。だんだん先頭交代もきつくなってくる。
そして最後の登り。何度思い出しても「なんであの時・・・」と悔しいけど、登り始めで集団から切れてしまった。ほぼ同じタイミングで切れた上野選手が何度か仕掛けてきてくれたので、ガッツをもらって自分も踏ん張る。上野選手を振り切り、もう一度表彰台目指して金子選手を必死で追ったが、その差を詰めることなくゴールラインを迎えた。
あーあ。なんとも情けない走りで2012全日本ロードへの挑戦が終わってしまった。レース後2日経った今でも脚がパンパンな辛いレースだったけど、また気持ちよく追い込める日が来るまで、志は高く、行動は冷静に、淡々とすべきことを積み重ねていきたい。
片山梨絵
バイク:SPECIALIZED S-Works Amira SL4
ホイール:SHIMANO DURA-ACE C35 TU
コンポーネント:SHIMANO DURA-ACE Di2
ヘルメット:SPECIALIZED S-Works Prevail
アイウエア:OGK Kabuto SMART
データ:POLAR RS800CX BIKE
マッサージオイル:Sports Balm イエロー2
ニュートリション:パワージェル、GOLD'S GYMアルティメッエネルギードリンク
テーピング:New-HALE
コンディショニング:日本カイロプラクティックセンター大船
サプリメント・トレーニング:ゴールドジム
メカニックサポート:轍屋自転車店
アイウエア調整:メガネナカジマ
遠征サポート:じてんしゃの杜
合宿サポート:SY-Nakキャビン(長野県 野辺山高原)