【アスリートレポート】片山梨絵選手
UCI WORLD CUP XCO 第3戦
レース名 | UCI WORLD CUP XCO#3 | |||||||||||||||||||||
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場所 | ドイツ オッフェンブルグ | |||||||||||||||||||||
日時 | 5月29日10時45分〜 | |||||||||||||||||||||
結果 |
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好感触だったワールドカップ第2戦(イギリス)の翌週、ドイツで第3戦が開催された。月曜日のフライトでイギリスからドイツへ移動。最初のフライトが遅れて乗り継ぎが間に合わず焦ったけど、なんとかその日のうちにドイツのホテルへ到着した。ここはイギリスと違ってかなり暖かい!むしろ暑いぐらいの気温だった。水曜日くらいに疲れが出て、木曜日はコースで追い込み。良い流れできているし体調は良さそうだ。しかし、この日の試走で足首を捻挫してしまった。すぐに伊東超短波のマイクロカレントとアイシングで炎症を抑え、ニューハレでテーピングをして足首を動かさないように、安静に金曜日を過ごした。土曜日には熱がひいて、足首の痛みはほとんどなし、あとは脛の硬さを取るだけなので超音波を使って、日曜日の朝にはダンシングも出来るようになった。サポーターから提供していただいているグッズのおかげで、痛みも感じずレースが出来る。一人じゃないんだから頑張らないと、温かい気持ちになれた。
今日はかなり暑い!そしてコースはハイスピードで休みどころがなく、登りは全てプッシュし続ける斜度と長さだった。斜度がきつすぎず、長さも長すぎないので、落ち着いて登っていたら抜かされる、常にアタック状態だ。大きいドロップオフも多数あり、集中力が途切れたら大怪我をしかねない、本当にタフでマウンテンバイクらしいコースだった。ウォーミングアップしていたら汗が止まらず、メカニックがコンプレッサーで風を送ってくれた。本当にそのくらい暑かった!
3列目でスタートの号砲を待つ。先頭はすぐ前、最高のポジションだ。反応良くペダルキャッチして踏もうと思うと、体に力が入らない???すると前を走っていた選手が横の選手と接触して1mぐらい斜行してきた。フルブレーキをかけ、また走りだす。しかし力が入らずスピードに乗っていないので横の選手と接触したときに押し返せず跳ね返されてしまう。ピンポンゲームのようにあちこちで跳ね飛ばされてほぼ最後尾まで落ちてしまった。苦しいながら一人ずつ選手を抜かすよう試みる。が、だめだ。なんで?!持っていた3つのパワージェルを最初の1周で全て飲みつくした。2周目の後半から3周目にかけて力を取り戻しつつあるように感じた。上がっていこう!しかし、4周目に入った時に右ももが攣り始める。捻挫のため、いつもよりも硬めにテーピングしたのが良くなかったのかもしれない。そんな風に考えながら注意深く走っていたが、まもなく両ももが痙攣してダンシングが出来なくなった。このコースでダンシングが出来なければ終わり。。。出来る限りのペースを保ったが、プッシュすることが出来ずに順位は後退してしまった。
せっかく先週良い感触をつかんだのに、それを再現できずに本当に残念だった。しかし、あれだけ体調がおかしかったのに、去年なら喜んでいたトップから10分以内でゴール出来ている。来年の五輪に上げ、みんな国をあげて、人生をかけてレベルアップしてきているので競争はし烈だ。「ベースは上がっているんだから今回はこれでヨシ」とポジティブにとらえ、失敗を繰り返さないようにしっかり反省したい。
片山梨絵
バイク:SPECIALIZED S-Works Era
タイヤ:SPECIALIZED S-WORKS RENEGADE
ヘルメット:SPECIALIZED S-Works Prevail
アイウエア:OGK Kabuto REALIS
データ:POLAR RS800CX BIKE
ペダル:TIME ATAC TITAN CARBON
ウエア:WAVE-ONE
マッサージオイル:Sports Balm イエロー2、フレッシングフルイド
ニュートリション:パワージェル
テーピング:New-HALE
コンディショニング:日本カイロプラクティックセンター大船・伊藤超短波
サプリメント・トレーニング:ゴールドジム
メカニックサポート:轍屋自転車店
アイウエア調整:メガネナカジマ
遠征サポート:じてんしゃの杜