【アスリートレポート】愛三工業レーシングチーム
ツール・ド・ランカウイ
場所 | マレーシア |
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日時 | 2/24 - 3/4 |
UCIアジアツアー 2.HC 全10ステージ 総距離1415.5km |
UCIプロツアーチーム | アスタナプロチーム(カザフスタン) ガーミン・バラクーダ(アメリカ) |
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UCIプロコンチネンタルチーム | ファルネーゼヴィーニ(イタリア) アンドローニ・ジョカトーリ(イタリア) コルナゴCSFイノックス(イタリア) ユーロップカー(フランス) ユナイテッドヘルスケア(アメリカ) ロスベロ(ロシア) チャンピオンシステム(香港) |
UCIコンチネンタルチーム | 愛三工業レーシング(日本) ソウルサイクリングチーム(韓国) アザドユニバーシティーサイクリングチーム(イラン) タブリーズ・ペトロケミカル(イラン) ドラパックプロサイクリング(オーストラリア) OCBCサイクリングチーム(シンガポール) トレンガヌプロアジアサイクリング(マレーシア) RTSレーシングチーム(台湾) MTNケベッカ(南アフリカ) マックスサクセスサイクリング(中国) |
ナショナルチーム | マレーシアナショナルチーム インドネシアナショナルチーム ニュージーランドナショナルチーム |
三愛レーシングメンバー | 西谷 泰治 / 鈴木 謙一 / 品川 真寛 / 盛 一大 / 中島 康晴 / 伊藤 雅和 |
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今年もツール・ド・ランカウイに出場することができました。愛三工業レーシングにとって3度目の出場となりました。
今年は全体的にフラットなコースプロフィールで、第6ステージの最大の難ステージ、ゲンティンハイランドの頂上にゴールするステージ以外は、特に大きな山を上るステージはありませんでした。しかしゲンティンハイランドのステージの前後はタフなステージで、第5ステージはゴール前に丘の連続する登坂力が必要なステージ、そして第7ステージはゲンティンハイランドのステージの後でありながら200kmオーバーの最長距離のステージであったりと、レースが始まる前からこの2ステージが鍵を握ると考えていました。
今回のチームのメンバーには2010年のゴールスプリントでステージ優勝をしたスプリンターの西谷 泰治とスピードマンの盛 一大の二人が入っていますが、トラック競技に参戦するためオフをとっていなかったり、直前に行われたアジア選手権またトラックワールドカップ・ロンドン大会などの出場で、万全な体制でレースに臨むことができていませんでした。また今回のメンバーには昨年のツール・ド・ハイナンで逃げ切りをしている中島 康晴や、鈴木 謙一、品川 真寛、伊藤 雅和といった逃げ・登坂を得意としている選手がいるので、チームの作戦ではゴールスプリントにはこだわらず、積極的に逃げに乗って優勝のチャンスをつくりだすこと、もし逃げに乗れなかった場合は西谷がゴールスプリントをすること、そして第5から第7にかけてのタフなステージではステージ優勝をする最大のチャンスなので、そのチャンスを逃さずに最後に絞られた人数の中で勝負することを目標にしました。
今大会は全体的にレベルが高く、ほぼすべてのステージで集団がコントロールされてゴールスプリントになりました。2011年の大会でもステージ5勝しているファルネーゼヴィーニのアンドレア・グアルディーニがステージ6勝を飾りました。また山岳ステージではコロンビア人選手たちが強さを見せて、2009年の大会で個人総合優勝をしているアンドローニ・ジョカトーリのホセ・セルパが第5ステージ・第6ステージで優勝しました。セルパはこれで2度目の総合優勝を決めました。
愛三工業レーシングは毎ステージ逃げの展開を試みるも各チームのコントロールが非常に厳しい状態で、決定的な逃げには乗ることができませんでした。しかし唯一の逃げ切りが決まった第7ステージでは、鈴木 謙一が13人の逃げに乗り奮闘。最後は8名に先行されてしまいましたが、ステージ10位に入りました。また背水の陣で挑んだ第8ステージでは、中島・盛・品川・西谷でトレインを組んでゴールスプリントをして、ステージ6位に入りUCIポイントを獲得しました。後半になってチームはよい動きを見せてきましたが、
シーズン1回目のレースでは爆発力に欠けることが多々あるため、今年のランカウイは厳しいレースになりました。今大会では力の差を見せつけられる結果となってしまいました。しかし昨年の結果と比べるとチーム全体の安定感はむしろ増している傾向にあります。そこで選手たちがあと少しの積極性と勝利への貪欲さをさらに感じることができれば、チームは必ずよい方向へ進んでいくと信じています。今後のレースではここで味わった悔しさをバネに、勝利を追求してくれることを期待しています。
詳しいレースの内容は愛三レーシングチーム特設サイトを確認ください。チームから発信しているレポートやオフィシャルサイト、レースの模様の動画などへのリンクなどがまとめてあります。
次回のレースは4月1日から4月6日まで行われるツール・ド・タイランド(UCI アジアツアー 2.2)に参加します。チームの目標は個人総合優勝です。ランカウイで感じた反省を生かし、勝利につなげていきます。引き続き応援よろしくお願いします。
愛三工業レーシング
監督 別府 匠
ツール・ド・ランカウイ 成績(上位者のみ) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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結果 |
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